フリーランス・個人事業主をサクッとスタートするのに必要な3つのこと
ここ1、2年位でWeb業界ではフリーランス(個人事業主)になる人がかなり増えてきていますね。
「フリーランスになるために必要なことって何?」
と最近よく問い合わせを頂くことが多いので、サクッとスタートするにあたって必要なことをまとめました。
目次
開業届を提出する
正式名称は、個人事業の開業・廃業等届出書です。
これを税務署に提出すると個人事業主として正式に活動ということになります。
実際は、開業届自体は出さなくてもスタートできますが、
- 青色申告ができなかったり(※所得税を多く払うことになる!!)
- 屋号付きの銀行口座を開設できなかったり
- 文芸美術国民健康保険組合などに入れなかったり
デメリットが結構あるので、サクッと提出してしまいましょう!
ちなみに提出期限は、事業開始したら1ヶ月以内です。忘れずに早めに提出しましょう!
屋号を付ける際の注意点
屋号は付けても付けなくてもいいのですが、付ける際に注意点があります。
法人名(「株式会社」や「Co.ltd.」)や特定の業種名(XX銀行など)の名称はつけられません。
また、あとからトラブルになったりすることも考えられるので、商標登録されている屋号や名前は付けないほうがいいです。
さらに、同じWeb業界や活動しようと思っている地域で、同じ屋号を付けてる人がいないかインターネットなどで検索しておきましょう。
できる限りで構わないので検索結果数が少ないとか、自分の名前を入れるなどで活動がわかりやすくなるようにしましょう。
青色申告承認申請書も提出する
まずは確定申告について、軽く説明しておきます。
フリーランスは自分で所得税を収めなくてはなりません。そのために確定申告というものを毎年2〜3月に行います。
確定申告の分類は2つで、「白色申告」と「青色申告」があります。
白色申告
簡単だけど、特別控除がないため「青色申告」をした場合よりも所得税を多く納めないといけなくなります。
青色申告
複式簿記で帳簿を付ける必要があり多少面倒なのですが、その分、
- 特別控除があったり
- 経費にできるものが増えたり
- 赤字を繰り越したり
が可能です。
「白色申告」と比べて圧倒的に所得税を安くできます!
なので開業届を提出する際に併せて、一緒にサクッと提出しておきましょう!
こちらの提出期限は、青色申告書したい年の3月15日までです。その年の1月16日以降で新たに事業を開始した場合には、その開始日から2ヶ月以内となってます。
e-Taxも可能な限り利用しよう
単語くらいはきいたことがありますよね。
詳細は端折りますが、家から簡単に確定申告ができてしまうというすぐれものです。
確定申告の時期になると、税務署がめちゃくちゃにごった返します。ほんとすごい人の数です。
さらに行くまでが遠かったり、車でいくと駐車場が少ないからすごく待たされたり、ようやく中に入れたのはいいものの、そこからさらに待たされたり…。
どんだけ待たせるんだ!!
と文句も言いたくなるくらい非常にストレスがたまり、無駄な時間を過ごす羽目になります。正直やってられないですよ…。
それが無いというだけでもかなりありがたい存在なのでぜひとも利用を検討しましょう!
Web系のフリーランスは帳簿付けは比較的カンタン
「青色申告」は帳簿をきちんと付ける必要があると前述しましたが、覚えてしまえばそこまで負担にはならないです。
オークションなどの物販系の事業だと在庫を持ってそれを売買した記録を付けないといけないですが、Web系のフリーランスはそういったことがまず無いため帳簿に記載するものが少ないです。
自分で作業してもそこまで時間がかかりません。
とはいえ簿記の知識が必要にはなってくるので、最低限日商簿記3級の勉強は軽くしておきましょう。
「振替伝票」部分を重点的にやっておくと役に立ちます。
資格を取る必要は全く無いですが、取ってみても良いかもですね。
帳簿をつけるときは無料の会計ソフトもあったり、freeeなどのクラウドで使える会計ソフトもあったりするのでうまく利用して行きましょう!
Macユーザーなら林檎経理がオススメ
ちなみに私は、林檎経理というMacで使える無料の会計ソフトを利用しています。
無料のソフトでも使う分には機能も充分なのでわざわざ有料のものを買わなくてもいいかなと思っています。
ただ情報は少ないのでサポートがほしいとかググったらすぐ出てきてほしい場合は有料のものを買いましょう!
ちなみに3度確定申告をしていますが特に突っ込まれたりはしてないです。
私も使い方などアドバイスができるので、Macユーザーの方はぜひとも活用してみてください!
身の回りの環境を整える
お金について勉強をしておく
副業でやる場合はあまり気にしなくていいですが、基本的には会社勤めではなくなると思うので、会社を辞める前にある程度お金については勉強しておきましょう。
- 税金って何があるのか、フリーになったら何がどうなるのか
- 年金や健康保険はどうなるのか
- 病気になって働けなくなったときはどうなるのか
など事前にいろいろと知っておいたほうが良いこと、考えることがあります。
仕事道具はケチらないで高スペックなものを買う
Web系フリーランスで特にデザイナーやエンジニアになる場合は、PCのスペックは極力高いものにしたほうが良いです。
最低限のスペックとして
- メモリ:16GB以上
- ハードディスク:SSDで256GB以上
- CPUはCore i5 8000番台以上
のPCにしておきましょう。
PCが唯一の自分の仕事道具と言っても過言ではないくらいなので、絶対にケチらないようにしましょう!
結局高いスペックのものを買ったほうが、動作が重くならず作業がサクサク進み、不満もストレスもあまり溜まらずに仕事ができるので結果的に稼げることにつながりやすいです。
むしろ最低限上記のスペックで買えないならとにもかくにもまずはお金を貯めましょう。
まとめ
冒頭でも言いましたが、ほんとに最近フリーランスになりたい人・なってる人が多いです。
会社に勤めないでいきなりフリーランスなんて人も結構いたりします。
それだけフリーランスにもなりやすい業界ですし、なってからも生活を維持しやすいというかなり魅力的な業界に違いありません。
ただ周りがやってるから俺もやる、私もやるという人も少なからずいたりするのも事実です。
届け出を提出しなくても、
経理の準備をしなくても、
PCの準備をしなくても
今すぐ誰にでもフリーランスにはなれます。
ただ、やはりそれで生活していくことを考えると前もって得られる情報は多いほうがいいですし、考えておいても絶対損はしません。
しっかりと準備してからがオススメです。
今できることをどんどんやってからフリーランスとして気持ちよくスタートしましょう!
私自身もできる限りフリーランスになってから困らないよう一人でも多くサポートできればと考えています。
その人もいい方向に向かうし業界全体もいい方向に向かうと思っているからです。
当記事内だけでなく気になったことや、フリーランスをやっていく上でメンター・アドバイスが欲しいなど、なにかありましたらお問い合わせやTwitterのDMにてお気軽にご連絡くださいませ!